10: 大木と花





大きくて優しくて暖かくて








アトベはボクと全然違う生き物です




アトベがいると太陽が柔らかくキラキラ笑う

アトベがいると風が嬉しそうにフワフワ歌う

アトベがいると人が幸せそうにニコニコ生きる

どうやら、アトベがいると、地球が回る。

青い水の星が
太陽からの恵みを受けて
キラキラ
クルクル

回るらしいです。












アトベと二人
ふかふかのソファで
甘いうたた寝。

頭に感じる暖かい重み
肩に伝わる優しい呼吸

寝てるのか起きてるのか
判んないけど


柔らかい風と
柔らかい光

アトベといるとどうして

世界全部が優しい。


「…アトベ、」
「うん?」


寝起きみたいな声の出しづらさ
やっぱりオレ寝てたのかな


「一つに、なれるといいね」
「…ジロー?」
「幸せだ、ね」


瞼を閉じると向こうに光を感じる

優しく暖かい、安心する光
アトベかな、あれ


アトベといると
世界がとっても優しいのは

オレの心が少し、優しくなれたからかな








ボクとアトベは全然違う生き物です。

でもね先生、

別々の二つが
一つの新しいものになる。


「…そうだな、幸せだね、ジロー」


それがボクは

「ラブ」の最終形態だと思います。




アトベと二人で
いっぱい苦労して
いっぱい笑って

幸せになりたいです。



芥川ジロー













終


2006.04.08.





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